しろうまの会のあゆみ


会の始まり 会の主旨  活動内容  登山方法と介助のしかた これから

会の始まり

発足は1988年で、当時東京都板橋区でアジアからの労働者の支援を行っていたグループが主催したハイキングに車イス使用者も2名参加、車イスごとみんなで持ち上げ一緒に登頂しました。車イスの参加者の「はじめて山にきて感動したが、もっと高い山へ行ってみたい」との言葉を聞いた一人が、グループの仲間やその頃障害者と富士山に登る計画を立てていた別グループの人達を巻き込んで、会を発足しました。北アルプスの白馬岳ならば比較的安全に行けるということで、白馬岳の登頂を目標にし会の名前もそこからとり「白馬の会」と命名しました。(現在は「しろうまの会」に改名)その白馬岳には、1990年8月に登頂、98年には会の発足10周年を記念して2度目の登頂を果たしました。

 

会の主旨

登山を中心としたアウトドアの活動を、「障害のあるなしにかかわらず一緒に楽しむ。」 これがしろうまの会の主旨です。「ボランティア募集」というかたちで人を集めたりした時期もありましたが、「山や自然を楽しむ仲間の中にいろいろな人達がいて、その中に障害者もいる」というのが基本的な考え方で、ボランティアということにこだわってはいません。ボランティアかどうかは、参加者個人が判断して下さればよいことだと思います。 みんなで楽しく・安全に山に登るには、参加者一人ひとりの協力があってからこそ可能です。しかし、それは障害者がいる・いないに拘わらず、集団で山に登る時の当たり前の姿であり、時として私たちの普段の生活も同じではないか考えています。
 実際に障害者が山に登るには、健常者が障害者の足代わりになることもありますが、その人が出来ることで参加して頂ければよいと考えています。

活動内容

 
活動は夏の泊りがけの山行を主体に、ハイキング等を一月に1回行っています。 夏の山行は、毎年日本アルプス等の3千メートル級の山を目指し、ハイキングは東京近郊の千メートル前後の山から、花見やバーベキューをかねた低山や川沿いハイク等を行っています。また、冬には泊まりがけでスキーへも出かけます。
山行以外の活動では、月2回の例会を行っています。ここでは山行の準備や会の運営方法等の話合いを行っています。会に関することはこの例会で決めていますので、会への参加者は出来るだけ出席をお願いしています。
月に1度、しろうまニュースを発行し活動内容を会員へお知らせしています。また1年に1回程度、文集を作成しひとりひとりの思いを載せています。

 

登山方法・介助のしかた

発足からしばらくは、車椅子使用者は会で試行錯誤のうえ独自に開発した登山イスを使用して登山をしました。登山イスとは、パイプを担架型に組んで中央に椅子を固定しそこに障害者が乗り、前後で担ぐといったものでした。しかし、この登山イスでは急斜面等では使用できないため、現在は市販の背負子に手を加えたもやおぶい紐などと併用したり、障害者介助用につくられたキャリアなど出来るだけ障害者にあわせた方法を取っています。
また夏山の場合等は、車イス登山者も出来る限り頂上近くからは車イスや這う等の方法で、最後は自力で登頂出来るようサポートしています。ハイキング等の場合は、行ける所まで車イスを押して行き、その先の状況等により背負子を使用したりオンブをしたりしています。自力歩行可能な者(下肢障害等)は健常者が腕をとる等の介助を受けながら登り、視力障害者は晴眼者のザックにつけた紐を持って登るかあるいは、腕をとって登ります。いづれにしても個々で障害の程度も異なり、介助のしかたもその場合々によってことなります。基本的には介助される者に聞くのが一番だと考えています。どの方法がよいかは試行錯誤しているのが現実です。アドバイス等ありましたら、よろしくお願いします。

これから

数年前までは、参加者も少なく人集めに苦労した時期もありましたが、現在は会員も増え、参加者も多いときには50名近くにもなりました。以前にくらべれば多くの人に参加してもらえるようになりましたが、参加したいが家が遠いので参加出来なかったり、家から出る事さえ難しいといった障害者の声も多く聞きます。これからは、会そのものが大きくなるのではなく当会のようなサークルが他にも多く出来たり、また一般の登山サークルが障害者を受入れるようになればと思っています。そのことにより、一人でも多くの人達に山登りの楽しさや自然の素晴らしさが伝わればと考えています。そして、いつの日か「しろうまの会」が障害者登山サークルではなく、ただの登山サークルと名乗る日が来ることを祈っています。

山や自然の素晴らしさは実際に行ってみなけらばわかりません。しかし行きたくても自分の力だけではそこまで行けない人達もいます。そしてひとりでは出来ないこともみんなの力を合わせれば、出来ることが沢山あります。そんな思いを大切にしながら、ひとりでも多くの人達に山の素晴らしさをしってもらおうと活動していきたいと思います。

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